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冷蔵してない普通のショーケースに並ぶケーキたち

 「先生、全部しゃべった後、今のせんぶウソとか言うんでしょ!」なんて言われちゃいそうですが、クリスマスに限らず、昭和30年代中盤では、ケーキというものは冷蔵装置のついていないただの防塵ショーケースの中に並んでいたんです!!苺なんか乗っていません。代わりに腕の立つ職人さんが色つきのクリームで仕上げた見事なバラの花がいくつも咲いていました。表面には「仁丹」を思わせる(実際は仁丹じゃない)銀色の粒々がトッピングしてありました。これ、本当ですから!保護者様に聞いてもきっと知らないぞ。タッチの差で冷蔵化がすごい勢いで行き渡ったから。
 そうなんです。生クリームじゃないんです。素材はバタークリーム。たぶん黄色くないケーキ用のバターで作るのでしょう。怖いくらい真っ白でした。スポンジが堅くなるほどとっておいても腐ることはありません。
 トーゼンですが高脂質、高カロリーで胃腸に負担をかけます。幼い頃、父母は貧しい中でもクリスマスだけはケーキを買ってくれました。ツギだらけのボロを着て白菜の煮たのを食べていたところへ、一人っ子なもんですから、丸いまま買ったケーキは無論そんなに大きなものじゃなかったのですが、私は一人で全部食べてしまいました。てきめんにお腹壊しました。晩年の母は私の子どもに、クリスマスのたびに「お父さんは子どものころ、ケーキを丸ごと1個食べてお腹を壊したんだよ」と話していました。幸せな光景でしょ。母は子と孫に看取られて旅立っていきました。
 バタークリームケーキはかなり最近まで生き残っていました。結婚披露宴では食事とともに豪華な折り詰めが出て、それを食べちゃう人はいないので、スタッフが包んで「引き出物」と一緒に袋に入れてくれます。この瞬間に、ウエディングケーキの切り分けたものという意味で、小さな箱に入ったケーキも配られます。郷里からかけつけた人は、何時間も移動するするので絶対に腐らないように、バタークリームケーキなのでしょう。無論、切り分けではなく別に作ったもので、ウエディングケーキはたいていダミーでした。こういう習慣も、すっかり廃れ、バタークリームケーキを食べることは難しくなりましたが、私にとっては昭和30年代の懐かしい味なのです。
 最近の披露宴ではケーキは本物で、本当に切り分けて配ってますね。






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